Die Holzlüge (木材利用のウソ)

19. Dezember 2016

再生可能エネルギーのひとつとして注目されている木質バイオマス。木質バイオマスを燃料とするボイラーやストーブの導入が進んでいるのは日本だけではない。地域の資源を利用し自給自足かつ持続的に地域の熱供給に役立てる、いわゆる「持続可能社会」でたびたび描かれる絵がある。これは、いつも白書の見出しを飾る政府が進める政策のひとつ。

ドイツでは1,500万台の暖炉やストーブが保有されている上に、毎年40万人の新たな所有者が増えている。人口が8,000万だからやはりすごい数だろう。その需要が増えるに伴い、燃料となる木材の値段は上昇し、良い木を安く手に入れたい人々は表面的な相場で購入を判断する。この勢いに対して、既に木材調達がドイツ国内だけでは飽和状態に近く、どこから原料を得るのかが課題となっている。ドキュメンタリーでは東ヨーロッパ、特にブルガリアから違法木材が安く輸入されているストーリーを追ってる。現地を調査した記者は、環境に優しいグリーンエネルギーのイメージをもつ木質バイオマス利用が、逆に違法な伐採を促す原因のひとつとなっていることを皮肉的に指摘する。

ある意味で、木材もやはり有限の資源ではないか。ドキュメンタリーの中でも、記者の取材に抵抗する人がでてくるように、違法木材の貿易が昔より少なくなったけど今もなくならいように、地域資源を地域のために循環させようと必死に頑張ってる人がどこかで躓くように、誰かが有限の資源を私欲から扱おうとしている現われではないか。再生可能だが、決して無限ではない木材資源を利用する仕組みづくりは大切だけど、それだけではいけない。ドイツで今起きている現象は、このままいくと日本でもきっと起こる。

Wie steht’s um das Image der Forstwirtschaft?

6. September 2016

ドイツでは人々の林業に対する印象は良くなっているという。

ドイツに住む人々は、自分達の住む場所の自然環境には特に敏感だと思う。みんな、散歩や運動のために森を頻繁に訪れ、それぞれが好きなように時間を過ごす。そんなドイツの人々が森そのものに関心を持つことは自然なことで、その森を管理している者に対する印象は様々ある、それも自然なことだと思う。プリミティブな自然保護派が比較的多いドイツであるにも関わらず、林業に対する印象は数十年前に比べ良くなっている。なぜその変化が起きたのか。産業としての利益がそうさせているのか、相手を理解しようとする努力の成果か、ドイツお得意の理論の積み重ねで民意を上手くまとめているのか。

フォレスターの信頼度が飛びぬけて大きいことも驚きだけど、林業自体の重要性とか大きな責任がある仕事だとか、それを多くの人々が認識していること、というよりも、日常で林業と関係なく過ごしている人でもフォレスターという専門家がいることを知っていることはやっぱりすごいことだと思う。

全てではないが、林業への理解が深まれば、森が豊かになって、森が豊かになれば、森を訪れる人が増える。森を訪れる人は自分の目で身体で森を感じる。林業も身近になる。こんな良い循環がやっぱりドイツの森では見えるような気がする。

Wie steht’s um das Image der Forstwirtschaft?
grafik_wahrnehmung

wenn ich mich mit einem Förster getroffen habe

Wem gehört ein Wald? Wer soll einen Wald verwalten? Wie soll man einen Wald verwalten? Vor ein paar Tagen habe ich eine Chance bekommen, mit einem Förster zusammenzuarbeiten. Dank der guten Zusammenarbeit hat er mir etwas von seiner Arbeit als Förster erklärt. Förster planen, organisieren und lenken sämtliche Arbeiten im Wald, angefangen von der Pflanzung der Bäume, über die Waldwegeunterhaltung bis hin zur Pflege junger Bestände und zum Holzeinschlag. Außerdem sind Förster schnell vor Ort bereit, wenn es Probleme im Wald gibt. In Deutschland denke ich immer, dass die Menschen, die im Wald arbeiten, ein starkes Verantwortungsgefühl haben.

森は誰もモノ?誰がどのように管理すればイイの?

先日、アウクスブルクのフォレスターと一緒に仕事をする機会がありました。フォレスターとは、大体は公的立場で森林管理を仕事として担当している人です。例えば、木を植えて、動物に食べられないように保護して、明るい森になるように間引きして、大きくなったら切って、また植えて、、、というような計画を立てるのも仕事です。また、なにか災害が起こり、森が壊れたときはフォレスターが動きます。

森は自然そのもので、木材として使うだけではなくて、色んな役割があります。水を蓄えてきれいにしたり、暑い日には涼しい森の中で休むこともできます。そんな役割も考えながら、森を管理していくことは大変なことです。

ドイツではいつも思うことですが、フォレスターに限らず、大抵の森を扱う仕事をする人は、森林を管理するという責任感があり、それに対する義務を裏付ける社会的仕組みや社会的状況が明確であると感じ ます。簡単に言えば、フォレスターは森の仕事をする人、専門家であることは自他共に認識されていて、信頼するのは当然だということ。私がこれまでに出会ったドイツのフォレスター達は、みんな責任感が強く、その 社会的役割もはっきりしているため、しっかり自分の意見を持っていました。森林所有者や市民もそんなフォレスターを信頼し、安心して専 門家に森を任せているという雰囲気を感じます。

ただ、日本では非常に評価が高いフォレスターも完全ではなく、苦手なことや気の合わない人もいます。ひとりでダメなら複数で取り組む、ただ、個性を忘れずに、やってみてできなかったらあやまる。

そんな人間くさいところにすごく好感を覚えます。1

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Borkenkäfermonitoring in Bayern

バイエルン州林業試験場のWebサイトでは病害虫モニタリングの情報が公開されています。

対象はBuchdrucker と Kupferstecher です。
まとめてBorkenkäferと呼ばれています。

2015年8月24日現在、3月末の暴風被害の影響もあり、全体的に「Warmstufe(警告レベル)」以上が目立ちます。

Borkenkäfermonitoring in Bayern
Borkenkäfermonitoring

日本も、年によってはカシノナガキクイムシやマツノザイセンチュウによる森の被害が見られますが、こういった目に見えるリアルタイムなマップがあれば森林管理だけではなく、情報公開共有の面でも役に立ちそうですね。

【文献】 Innovationen in der Forst-Holz-Kette / 林業・木材・連環におけるイノベーション

Innovationen in der Forst-Holz-Kette
Entwicklungstrends und Handlungsoptionen
森林・木材・連環におけるイノベーション
発展の動向と活動の選択
 
Martin Birke, Dirk Scheer, Achim Schlüter, Frank Ebinger (Hrsg.)
 
Inhaltsverzeichnis 目次
 
1. Zukunftsmärke und Innvationen der Forst-Holz-Kette – eine Einleitung
   将来の木材市場と「Forst-Holz-Kette」のイノベーション-はじめに
 Nachhaltige Zukunftsmärke – Unternehmens-, Kunden-, und Gesellschaftsnutzen
   持続可能な将来木材市場-企業、顧客、社会の利益
 Innvationen zur Erschließung von Zukunftsmärkten
   将来木材市場の開拓
 Innvationen in der Forst-Holz-Kette
   「Forst-Holz-Kette」におけるイノベーション
 Das Projekt Zukunftsmärkte der Forst-Holz-Kette – ZUFO
   将来木材市場のプロジェクト-ZUFO
 
2. Die Marktperspektive: Kundenanforderungen, Schlüsselakteure, Marktpotenziale
   市場の展望:顧客の要求、メインパーソン、市場の可能性
 2.1 Einleitung
   はじめに
 2.2 Holz aus Verbrauchersicht – Ergebnisse einer repräsentativen Befragung
   消費者の視点からみた木材-アンケートの成果
 2.2.1 Verbraucherwahrnehmung von Holz
   木材に対する消費者の感覚
 2.2.2 Holzhäuser und Kundenanforderungen
   木の家と顧客の要求
 2.2.3 Holzfenster und Kundenanforderungen
   木の窓と顧客の要求
 2.2.4 ”Kunderncluster” – eine Verbrauchertypologie
   「顧客クラスター」-消費者の類型
 2.3 Potenziale und Hemmnisse im Holzbau – Ergebnisse aus Sicht von Experten
   木造建築の可能性と障害-専門家の見解
 2.3.1 Baustoff- und Produktcharakteristik
   建設材料と製品の特性
 2.3.2 Kundenschnittstelle: Schlüsselphasen und -akteure
   顧客のインターフェイス:重要な段階と関係者
 2.3.3 Politische Rahmensetzungen und Branchenbedingungen
   政治的な枠組みと状況
 2.4 Fazit – Schlüsselfaktoren und zentrale Handlungsfelder
   結論-重要な要素と中心的活動領域
 2.4.1 Schlüsselfaktoren im Holzbau
   木造建築での重要な要素
 2.4.2 Zukunftsmärkte und Handlungsfelder
   将来の木材市場と活動領域
  
3. Die Unternehmen
   企業
 3.1 Einleitung
   はじめに
 3.2 Ausgangslage
   初期の状況
 3.3 Konzeptioneller Rahmen der Untersuchung
   調査の構想的枠組み
 3.3.1 Strategisches Management
   戦略的経営
 3.3.2 Innovationsmanagement
   イノベーション経営
 3.3.3 Verknüpfung zwischen strategischern und Innovationsmanagement
   戦略的経営とイノベーション経営の関連
 3.4 Untersuchungsdesign
   調査のデザイン
 3.5 Organisationale Voraussetzungen in der Holzbaubranche
   木材建築分野における組織的前提条件
 3.5.1 Bestandsressourcen
   在庫資源
 3.5.2 Humanressourcen
   人的資源
 3.5.3 Strukturelle Ressourcen
  構造的な資源
 3.5.4 Kulturelle Ressourcen
  文化的な資源
 3.5.5 Materielle Ressourcen
   物質的な資源
 3.5.6 Erfassung externer Faktoren
   外部的な因子の状況
 3.6 Externe Einflussfaktoren
   外部的な影響因子
 3.7 Innovationen in der Holzbaubranche
   木造建築部門におけるイノベーション
 3.7.1 Innovationsverständnis in der Holzbaubranche
   木造建築部門におけるイノベーションの理解
 3.7.2 Beispiele für Innovationen
   イノベーションの例
 3.8 Zusammenfassung und Handlungsempfehlungen
   まとめと活動のススメ
 3.8.1 Zusammenfassung
   まとめ
 3.8.2 Zukunftsmärkte der Holzbaubranche
   木造建築部門の将来木材市場
 3.8.3 Handlungsempfehlungen
   活動のススメ
  
4. Die Wertschöpfungskette Forst-Holz 
   付加価値の連環-森林-木材
 4.1 Einleitung
   はじめに
 4.2 Die Forst-Holzbau-Wertschöpfungsketten: Konzeptioneller Rahmen der Betrachtung
   森林-木造建築-付加価値連環:研究の構想的枠組み
 4.3 Geschäftsbeziehungen in Wertschöpfungsketten verstehen – Perspektivenwechsel
   付加価値連環での組織間関係-視点の切り替え
 4.3.1 Aus der Perspektive von Markt, Hierarchie und Kooperation
   市場と階層と提携の視点から
 4.3.2 Aus der Perspektive von Abhängigkeiten und Macht
   従属と支配の視点から
 4.3.3 Aus der Perspektive von Gegenseitigkeit und Vertrauen
   相互関係と信頼関係の視点から
 4.4 Die Kette in den Blick nehmen – Ansätze für ein kettenweites Management schaffen
   連環へのまなざし-連環のための試み
 
5. Zwischen Regionalisierung und Globalisierung: Forst-Holz-Netzwerk erschließen Zukunftsmärke
   ローカリゼーションとグローバリゼーション:林業-木材-ネットワーク
 5.1 Einleitung
   はじめに
 5.2 Regionale Netzwerke und Cluster: eine Schlüsselinnovation für Zukunftsmärke?
   地域ネットワークとクラスター:将来の木材市場のための主要なイノベーションとは?
 5.3 Regionale Cluster- und Netzwerkinitiativen in der Forst- Holzwirtschaft
   林業-木材経営における地域クラスターイノベーションとネットワークイノベーション
 5.4 Forstwirtschaftliche Zusammenschlüsse und Verbundbildung
   森林組合と連合体
 5.4.1 Forstwirtschaftliche Zusammenschlüsse, konfrontiert mit neuen Kundenbedürfnissen
   森林組合、新たな顧客需要との直面
 5.4.2 Theoretischer Bezugsrahmen und Methodik
   理論的な枠組みと手法
 5.4.3 Ressourcen und Kompetenzen der Forstbetriebsgemeinschaften und Stärken am Markt
   森林組合の資金と権限、市場での強み
 5.4.4 Schlussfolgerungen und Handlungsempfehlungen für Forstbetriebsgemeinschaften
   森林組合についての結論と推論
 5.5 Das Holzforum Allgäu: Netzwerkmanagement zwischen erfolgreicher Konsolidierung und unausgeschöpften Innovationspotenzial
   「Das Holzforum Allgäu」:安定化したものと未利用のイノベーションポテンシャル間のネットワークマネジメント
 5.5.1 Die Netzwerkentstehung: von der informellen Interessengemeinschaft zur institutionalisierten Kooperation
   ネットワークの成立:非公式の利益共同体から提携の制度化へ
 5.5.2 Endogene Netzwerkinnovation: vom Ehrenamt zum Netzwerkmanagement
   内因性のネットワークイノベーション:名誉からネットワークマネージメント
 5.5.3 Netzwerkmanagement zwischen Professionalisierung und Organisationsüberforderung
   専門性と組織の過大な要求の間でのネットワークマネージメント
  
6. Innovationsperspektiven in der Forst-Holz-Kette diesseits und jenseits von Best-Practice und Benchmark
   ベストプラクティスとベンチマークのこちら側と向こう側での林業-木材-連環における革新の展望
  
Literaturverzeichnis
 参考文献一覧
 
Anhang
 付録
Autorenverzeichnis
 著者一覧
Abbildungsverzeichnis
 図一覧
Tabellenverzeichnis
 表一覧

Tag des Försters / フォレスターの日

祝日「フォレスターの日」
あればいいなあ。
 
朽木村でシンポジウムがありました。
 
バーデン・ビュルテンベルク州からフォレスターを招いて通訳を通して、ドイツの林業について講演をしていただきました。
フォレスターとは森林官ともいわれ、ドイツでは森林のマネジメントをする行政職です。
 
会場は高島市森林組合でした。
初めてこの森林組合に行きましたが、意外とアクセスしやすい場所にありました。
組合の事務所前には大きくはありませんが、集材場がありました。

 
こちらが会場です。
会場なのか?と思うほどコンパクトな建物でした。

 
30人ほどの小規模なシンポジウムで、距離的にも心理的にもすごく身近に感じました。
話も目を見て聞くことができたので大変満足したものでした。

 
始めに、講師兼通訳の池田憲昭さんからドイツ林業の概要説明がありました。
森林蓄積は日本は600㎥/ha、ドイツは330㎥/ha。
林野庁は公表していない6kmメッシュで全国の森林蓄積データをもっている。
日本の成長量は15㎥/年以上、8割は外材を占めているなど。
日本は国土の7割を占める、木材利用のポテンシャルは高い。
池田さんはフライブルク大学で林学を修めた後、ドイツで仕事をされています。
実は、昔から池田さんのことを知っていたのですが、今日初めて会うことができました。

理想とする森林の姿を説明するランゲさんです。
 
日本は今、「森林・林業再生プラン」という大きな改革をしようとしています。
林業を生業として成り立たせるため、国土を守るため、経済をよくするため、良い森を育てるため。
新しいプランは特にドイツの影響を受けているようです。
そのアドバイザーでもあるのが池田さんやランゲさんのような活動をしている人です。
なのでドイツの林業を勉強しているかみつキッドの中ではこの方たちは最重要参考人になります。
本当に連行して取調べをしたいくらいです。
 
今日の講演でポイントだったところは、森につながるための「道」が必要だということだと思います。
林業をするためにも、大きな機械を森に入れるための道が必要です。
人を森に誘導するための森が必要です。
レクリエーションの場でもあるのです。
シュバルツバルトのきれいな林道を動画で見せていただきました。
やっぱりいい!映像で見るだけでもその道の気持ち良さが伝わってきます。
かみつキッドもはやくこんな道を歩いてアルプスを登りたい!!
 

最後に一緒に写真を撮っていただきました。
右にいる若い彼はランゲさんの息子さんです。Paulくん。
どうもありがとうございます。
 
ランゲさんたちが提唱する日本の森の目指すべき姿を勉強しました。
それから、
かみつキッドがこれからどのように生きていけばいいのか、なにを目指せばいいのか、
将来の具体的な姿を見せていただいた気がします。
池田さんのような仕事もステキだなと思います。
目指したいものが目の前にあると、やる気が出てきますね。
がんばろう。
 

Forstökonomisches Kolloquium von der TUM / ミュンヘン工科大の森林経済セミナーにて

ミュンヘンの森林経済?セミナーに参加しました。
 
ミュンヘン工科大学の先生が主催しているセミナーです。
毎年この時期に開催し、今年で44回目だそうです。
研修をしていた森林組合のボスが紹介してくれました。
まだ会ってもいないのに「セミナーがあるから発表してくれない?」という急なお誘いを頂き、帰国間近にも関わらず急いで発表の資料をつくりました。
いやー、まいった。大変だった。
準備は前日の深夜まで及びましたが、なんとかできました。
当日、9時からセミナーは始まるのでそれに合わせて朝早くからアウクスブルクを出発しました。
 
ところが、
 
Freising駅からバスに乗ろうとしたら、バスの人が「歩いたほうが早いよ」という甘い言葉に負けて歩いてしまい、気づいたら完全に迷子になっていました。
ォィォィ!(´゚∀゚`ノ)ノ
 
結局1時間半も遅れてセミナーハウスに到着しましたが、いや、ホント、疲れた。。。
 

セミナーハウスは街中にありましたが、静かで綺麗な建物でした。
今日からここを拠点に3日間、発表や報告会や視察が行われます。
かみつキッドの場合は帰国の準備があるので2日間だけの参加にしてもらいました。
セミナーにはドイツ国内だけではなく、オーストリアやハンガリーなどからも先生方が来られていました。
ゲッティンゲン、ハンブルク、ドレスデン、ウィーン、ハンガリーなどです。
 
さあ、さっそく中に入ろう。

お、見つけた。なんて簡単なビラだ。
 

誰だこれは?イタリア人?
おっと、こんな写真を撮ってる場合じゃない。
早く会場に行かなきゃ。
 

 
皆さんホントに熱心です。
しかし、難しいドイツ語をスラッと言いますね、この方たちは。
 

ヨーロッパの先生方を前にこの未熟者が何を発表すればいいのか色々と悩みましたが、日本の林業のこれまでとこれからについて簡単に紹介することにしました。もちろん震災の影響のことも。
緊張しながらもなんとか発表を終え、ホッと一息。
あとから感想を聞けば、しっかり理解してもらえていたようです。
良い質問もたくさん頂きましたが、上手く答えることができなくホントに申し訳ない。
もっと精進します。
 
これからのためにもこのセミナーに参加できてよかったです。
目指すべき目標が目の前にあるとやる気も溢れてくる感じがします。
今はとにかく、もっと林業や環境に関する知識と経験を、もっと語学能力を勉強する必要があります。
あせらずじっくり確実に、そして楽しんで。
 

Beitrag im Bayerischen Rundfunk von einem japanischen Waldpraktikant / 日本人の林業研修生とバイエルン放送

バイエルン放送に取材されたときのラジオが公開されました。

以前、このブログでも取材されたときのことを書きました。
こちら→

ビーアールが来る!! / Der BR kommt !!

半日くらい取材を受けていましたが、なんと放送は2分半ほど。
しかもかみつキッドが話した研修することになった成り行きや目的については軽く飛ばされていました。ちょっと悲しいです。


まあ放送時間はどうでもよくて、こんなふざけた輩でも取材して頂けることは光栄なことです。
これを励みに人の役に立てるように頑張りたいと思います。

beim in.Silva Workshop / in.Silvaのワークショップにて

先日、バイエルンのUnterallgäu地方にあるLegauで、あるワークショップが開催されました。
このワークショップはインジルバ(Internationale Holzhandels- und Logistikgenossenschaft eG, 略してin.Silva)という団体が主催しています。
In.Silvaはシュヴァーベン、オーバーバイエルン、バーデンビュルテンベルク、チロル地方、スイス一帯の森林組合や林業組織を会員とする、主に木材販売を強化するために設立された連合組織です。(組織の詳細は別の記事で書きたいと思います。)
参加者はin.Silva関係者、ほぼ森林組合の方々ですが、40名ほど。
今回のワークショップはHochschule Rottenburg(ロッテンブルク大学)の教授をコーディネータとして進められました。
内容はIn.Silvaに関係する重要なテーマを挙げ、テーマごとにグループに分かれ、最終的に討論成果を全員の前でプレゼンするというものです。
会員でもある森林組合同士の意見交換や課題の認識、共同体としての方向性など、組織として活動するにはとても大切な時間になります。
  
グループ討論のために、大きく4つのテーマが挙げられました。 
 ①Vertragsgestaltung / Angebotsgestaltung 契約と供給の形成
 ②Kundenportfolio 顧客のポートフォリオ
 ③Mengensteuerung 大量木材への対応
 ④Neue Geschäftsfelder 新たな活動領域
参加者はこの4つのテーマから特に重要で一言物申したいテーマを1つ選び、グループに分かれて話し合いました。
 
 
詳しく見ていくとこんな感じです。
①Vertragsgestaltung / Angebotsgestaltung 契約と供給の形成
・Mengenanmeldung / Mengenerfüllung
・Flächen angebote für die jeweilige FBG Preisausgleich verschiedener Kunden
・Solidarität der Mitglieder
・Quartalsübergreifende Vertragsgestaltung
・Risikoübergang bei werkssortierung Quaritätsverluste

 
 
②Kundenportfolio 顧客のポートフォリオ
・Risiko(übernahme)
・Kleinmenge / Großmenge
・festgelegte in.Silva Kunden
・Einkauf nach Waldmaß und Sortierung(Risikoabschlag)
・Schnellbot / Dampfer
・Liefertreue

 
  
③Mengensteuerung 大量木材への対応
・Systematik Holzabfuhr / Fuhrunternehmen
・Polstermanagement
・Planung der Mengen durch WBV
・Sortimentierung

 
  
④Neue Geschäftsfelder 新たな活動領域
・Energie / Industrieholz
・In.Silva – Netzwerk z.B. Software, rechtliche Fragen, etc.
・neue in.Silva Kunden
・Laub und Rotholz vermarktung
・außerhalb der in.Silva Mitglieder als Kompetenter Händler auftreten
・Nicht Mitglieder Geschäfte

 
グループ討論が昼食を挟み3時間ほど続き、プレゼンテーションに移ります。
皆さん、真剣です。質問もたくさんありました。

 
全てのグループが発表を終え、コーディネーター役の先生からまとめのコメントをいただきます。

  
ドイツ・バイエルン州の林業は今、製材工場の急激な構造変化による波を受けています。
世界各国の林業の詳細を記載した「世界の林業-欧米諸国の私有林経営-」から引用するならば、
「ドイツの林業は、小規模な森林所有者が多数存在しているところに、急速に木材加工の集中化と規模拡大が進んだことから、小規模所有者が木材を有利に販売するための共同販売の仕組みづくりが森林組合によって進められている。」
自分はまさにその現場にいるのだと実感したのでした。
 

Das Informationssystem der forstlichen Zusammenschlüsse / 森林組合の森林情報システム

今日はMemmingenで森林組合が集まり、新しい森林情報システムについて勉強会がありました。
  
参加した組合はWBV Kempten, Land und Stadt e.V.、FBG Memmingen e.V.、WBV Aichach e.V.、WBV Westallgäu e.V.、FBG Günzburg e.V.、FBG Mindelheim w.V.、WBV Erding w.V.です。
以前から森林情報システムについて興味があったかみつキッドにとっては、なかなか興奮が止まらない1日でした。
  
バイエルン州には協同組合が独自に開発したWaldinfoplan(WIP)という森林情報システムがあります。
開発したのはGenossenschaft für Waldwirtschaft eGという団体です。http://www.waldinfoplan.de/home.html
CRMというOutlookを基礎にした顧客情報プログラムとGISを組み合わせ、現地でもデータベースを編集でき、オフィスで簡単に同期できる仕組みです。
  

軽く薄いタブレット型のパソコンです。ペンで操作ができるのですごく扱い易いです。
WIPとCRMとGISを組み合わせたプログラムにインテルCPUのi5クラス以上のPC、確かにこのぐらい扱い易いと便利ですね。
ただ、やはりコストが問題のようです。
ユーザーライセンス、メンテナンスやサポートのコストを合わせると、5000€ほどになります。
そこに適したPCを購入するとなると70万円程かかるでしょう。
かみつキッドが研修しているWBV Aichachでも今購入するかどうか悩んでいるようです。
  
日本でも、森林を効率的に管理するため、GISのような情報システムを利用する取り組みは以前からされていました。しかし、すごく活用されている、とは言い難い状況だと思います。
その理由は様々だと思いますが、大変なコストがかかること、高い専門知識が必要なためプログラムを扱える人が少ないこと、などではないでしょうか。
そもそも、日本の林業事情はまだその段階ではないような気がします。
施業するためにもまず、所有者の特定と所有地面積の明確化が必要です。
滋賀県では地籍調査で13%しか所有者が分かっていないようです。
ドイツで研修をしていて特に感じることは、かみつキッドが出会ってきた森林所有者たちは皆、自分の森林を知っていました。どこにどのくらい、どんな状態なのか、隣の森林は誰のものなのか。
ドイツでも資産としての森林に興味が薄れている状況は同じです。
日本とドイツの森林所有者の意識はどこが違うのでしょう。
少し話しがずれましたね。