Die Holzlüge (木材利用のウソ)

19. Dezember 2016

再生可能エネルギーのひとつとして注目されている木質バイオマス。木質バイオマスを燃料とするボイラーやストーブの導入が進んでいるのは日本だけではない。地域の資源を利用し自給自足かつ持続的に地域の熱供給に役立てる、いわゆる「持続可能社会」でたびたび描かれる絵がある。これは、いつも白書の見出しを飾る政府が進める政策のひとつ。

ドイツでは1,500万台の暖炉やストーブが保有されている上に、毎年40万人の新たな所有者が増えている。人口が8,000万だからやはりすごい数だろう。その需要が増えるに伴い、燃料となる木材の値段は上昇し、良い木を安く手に入れたい人々は表面的な相場で購入を判断する。この勢いに対して、既に木材調達がドイツ国内だけでは飽和状態に近く、どこから原料を得るのかが課題となっている。ドキュメンタリーでは東ヨーロッパ、特にブルガリアから違法木材が安く輸入されているストーリーを追ってる。現地を調査した記者は、環境に優しいグリーンエネルギーのイメージをもつ木質バイオマス利用が、逆に違法な伐採を促す原因のひとつとなっていることを皮肉的に指摘する。

ある意味で、木材もやはり有限の資源ではないか。ドキュメンタリーの中でも、記者の取材に抵抗する人がでてくるように、違法木材の貿易が昔より少なくなったけど今もなくならいように、地域資源を地域のために循環させようと必死に頑張ってる人がどこかで躓くように、誰かが有限の資源を私欲から扱おうとしている現われではないか。再生可能だが、決して無限ではない木材資源を利用する仕組みづくりは大切だけど、それだけではいけない。ドイツで今起きている現象は、このままいくと日本でもきっと起こる。

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